春のお彼岸は7日間で、2025年春の期間は3月17日〜3月23日です。
この期間は春分の日を中心として設定されており、春分の日のことをお彼岸の「中日」、
初日を「彼岸入り」、最終日を「彼岸明け」と呼びます。
古来日本における「日願(ひがん)」信仰
古来より農作が盛んであった日本では、作物を育てる太陽と私達を守ってくださる祖先神への感謝を基本とした太陽信仰が定着しており、この信仰は「日願(ひがん)」とも呼ばれていました。
仏教伝来後に生まれた「彼岸」という考え
仏教伝来後の日本では、下記2つの理由から、「お彼岸の時期に仏教修行を行うことで、悟りの境地である浄土の世界(=彼岸)に至ることができる」という思想が生まれました。
- 西方の遥か彼方に浄土の世界(彼岸)があるとする「西方浄土(さいほうじょうど)」の考えに基づき、太陽が真東から出て真西に沈むお彼岸の時期は、浄土への道しるべができる時とされていました。
- 昼夜がほぼ同じ長さになることから、1年の中でこの世とお浄土との距離が最も近くなり、思いが通じやすくなる時と考えられていた。